■■■■ ショー・レビュー ■■■■

★リメンバー ドリームス・カム・トゥルー
  
 DL開園50周年を記念して上演されたナイトタイムスペクタキュラー。(2006年11月4日終了)
 東京では不可能な、まさにパークワイドなスケールの花火とお城とティンカーベルの競演。
 まず驚かされるのは横に広い花火打ち上げ範囲。
 その最たるものは「カリブの海賊」パートで、なんとマッターホーン頂上からお城の遥か上を通過する花火
 (砲弾に見立てている)を撃つ。
   
 驚かされるのはそれだけではなく、花火はさらに観客を取り囲むように横や後方からも打ち上がる。
 一箇所からしか打ち上がらないTDLに慣れている人にとって、これは驚異のスケールだろう。
 極めつけはお城上空を飛び回り、ピクシーダストのごとく花火を炸裂させるティンカーベル。
 子供じゃなくても、ここまでやられるとまぎれもなくここは夢の国だと思えてくる。
 何から何までTDLでは不可能なスケールと、50年という重みが生み出す至高のエンターテイメントといえる。
 TDLやTDSで一番派手なカウントダウンですら、これにはまったく太刀打ちできない。
 これが元祖にして本場ならではの底力なのだろう。
 ハッキリ言って、これを見るためだけにカリフォルニアに行っても損じゃない。

ホーンテッドマンションパート
あの「屋根裏の花嫁」のシンボルもこのとおり

インディジョーンズパートでは
複数のフレイムキャノン一斉撃ち

スターツアーズパートも秀逸
四方八方からレーザーが飛び交い
パイロもゲストを囲んで撃ち上がる

壮大なフィナーレ
言葉も出ない

鑑賞ポイント(2007年に再演されるとの話もちらほらあるので)
単純に迫力重視に鑑賞したいのならばお城の前の広場に限る。
ただしここの場所取りの出足は早く、夜9時過ぎの上演にもかかわらず夕方には座り込むゲストが出始まる。
そして1時間前にはプラザからメインストリートU.S.A.入り口くらいまでがほぼ埋まると思っていい。
が、ここからがDLっぽいところ。座っているゲストは鑑賞直前になると立ち上がる(お城に近い前部分は不明だが)
座っていたときより立ったほうがスペースはくわないわけで、当然スペースが生まれるので直前に行ってもそこそこは入り込める。
実際アメリカ人も多数が直前に移動するので常識だと思われる。
座っているのはその場所を押さえているわけではなく、座って待っているだけなのだろう。
(もちろんその場所を動かない人も多数いる)
最初からいた人の視界をよほど遮るような場所に入り込まない限りは特に問題はないだろう。(細心の注意は払おう)
結局は大空に展開するショーなので細かいことは気にしないのも当然か。

さて撮影(ビデオ)に関して。
アップで迫力あるパイロやお城の照明効果、そしてティンクを撮りたいのなら当然お城に近いほうがいいわけだが、
問題は全景を入れたい場合。
一般的なビデオカメラの画角であるならばメインストリートU.S.A.まで下がらないと全体像を撮るには辛い。
当サイトで公開しているムービーはその場所でさらに0.7倍のワイコンまで使用して、の絵である。
ちなみに三脚使用は私の確認した限りは3人で、もちろんすべて日本人。
周りのゲストがみなデカイので重宝なのは確かだろう。


★ファンタズミック!
  
 もうかれこれ10年も上演されつづけているナイトタイムエンターテイメント。
 いまだに開始数時間前から場所取りが始まるほどの人気を誇る。
 内容はもうこれでもか、といわんばかりのディズニーテンコ盛りのショーで、
 これに出てこないキャラクターはいるのだろうか?と思いたくなるほどだ。
 技術的には「噴水」「ウォータースクリーン」「炎」「大型アニマトロニクス」など、
 当時としては革新的だったであろうものが多数使用されている。
 乱暴な言い方をすると、舞浜にあるエンターテイメント技術のほとんどはこのファンタズミックにあると言ってもいい。
 全体的に古さは感じてしまうが、さすがに本場なだけあってピーターパンなどのライブエンターテイメントが派手で楽しい。
 船を使ったラストのキャラクター勢ぞろいの豪華さもいい。
 個人的には、ウォータースクリーンの映像パートが少々長いため、高揚感が続かず間延びを感じるが、
 どこをとっても「これぞディズニー!」といえるショーであることは間違いない。
 ※写真撮影の場合、フラッシュ禁止

オープニングでは
ミッキーの指揮で華麗に水が吹き上がる

暗闇に浮かび上がるピノキオ

アトラクションをそのまま使って
ピーターパンのライブアクション

空を飛ぶピーターパン

プリンセスパートはこのスノウホワイトと
ビューティーアンドザビースト
そしてリトルマーメイド

ちなみにこのパートのBGMは
美女と野獣

シーでお馴染みの炎上する水面も
ドラゴンの吐く炎で効果的に広がる

フィナーレではマークトゥエイン号が
オールスターキャストを乗せ登場
これを豪華と言わずしてなんと言おうか

最後はやはり魔法使いの弟子

明らかに東京では体験できない距離で
パイロが上がり幕を閉じる

 鑑賞ポイント
 ウォータースクリーンも3面あり、水上部分のショーもワイドに展開するため、よほど両はじではない限り、鑑賞に支障はない。
 ただし、やはり正面付近のほうがミッキーを含めたステージ部分が見やすいのは確か。
 場所取りは2〜3時間程度前からポツポツ始まるが、立ち見でいいなら、そこそこの最前列は30分前でもなんとかなるだろう。
 不安ならば1時間前くらいからチェックしていればまず問題はない。


★ウォルト・ディズニーズ パレード・オブ・ドリームス
  
 これもDL50周年を記念したエンターテイメントで、パーク史上最多のキャラクターが登場している(とのこと)
 パレード形式だが、TDLに慣れていると「短いなぁ」と思うことだろう。
 しかし、密度が濃い。長く薄くではなく、短く濃い。
 アメリカ向けなのかもしれないが、私にはちょうどいい長さに感じた。
 では何が濃いのか?
 それはフロートだ。技術的にすごいというか力技というか、とにかく動きがハンパではない。
 特に驚きを隠せなかったのがアースラで、基本はバルーンでできているのだがその動きは想像を絶する。
激しいビートに合わせて首や体や腕や足が動くのは当たり前としても(それも
すごいのだが)なんと手首までリズムをとるのだ。
それも上下運動だけではなく、表情や動きに合わせてひねったりもする。
自由自在だ。
小さな子供にはトラウマものだろう。
途中数箇所に停止してショーモードになるのだが、
その際の動きには驚きを隠すことができなかった。

ちなみにこのショーモードの際の音楽がアップテンポでいわゆる
「アニバーサリー」っぽくないものだったが非常に気に入った。

どこかのパレードのようにお遊戯タイムがなかったことも個人的には大満足。
このパレードは50周年が終わっても続くらしいので、
まだまだ見る機会はあると思われる。
もし見かけたぜひアースラポジでじっくりと見て欲しい。

美女と野獣は豪華でフロートも長い

ゼペットも良く動いて操り人形()ダンサーを操る

マッターホーンとアリエルの図

日本では珍しいライオンキングは盛りだくさん

フィナーレ前にはクラシックキャラが歩き回る

有名カップル総出演なラストフロート ミッキーミニーも